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Istanbul:transit

Wed, 04/03/2015

あの時はこの旅が、この出会いが、こんな形になるとは思わなかった。そんな話をよく聞く。
その時は未来のことまで想いを馳せなくても、衝動1つ1つが、私の道を作っていく。


ガーナまでの乗り換えで立ち寄るイスタンブールで、空の透き通る青さを見上げ、つい口の端が上がり、笑顔になっている自分に気がつく。
つくづくこの辺り、環地中海地域独特の気候と食べ物と文化が好きだ。

シチリアからモロッコまで、ぐるっとこの地域、その中のどこに行っても、あのイスラエル留学時代の少し孤独で見上げていた空と海を思い出す。
乾燥した空気と白い石造りの建物、景色、人々、市場に売られる食材に共通点を探し、あの日々との縁をつい求めてしまう。

何も知らずに向かったイスラエル。それが東南アジアだったなら、南国の果物のような甘い湿気と暑さに懐かしさを感じているのだろうか。
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孤独について

Wed, 04/03/2015

8年前に留学した時、wifiという言葉も知らなかった。
スマホなんてなかったし、国際電話は高かったし、facebookは留学先のみんなに誘われて始めたので、日本の友達とのつながりはなかった。

日本人はおろか、知っている人は誰もいない場所で言葉も通じなくって過ごした最初の4ヶ月。

もちろん友達はだんだんできたけれど、飛行機を見上げて「あれに乗ったら自分の居場所に帰れる」と感じた圧倒的な孤独を、世界のどこにいても安易に繋がれてしまう今は感じることが少ないんだろうなあと思う。


新しくて違う世界の何もかもが興味深々なんだけど怖くて、新芽みたいに柔らかかった自分。心の中に刻まれたその孤独の体験は今の私の土台を作っている。
安直だけど、あって良かったと思うのだ。
良かれ悪かれ感情が振れ切っちゃうような出来事は、つらいことも多いけれど、でもその分人生は豊かだ、と私は思う。


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表現について

Fri, 27/02/2015

私が五感それぞれとその複合体と、第六感のようなもので捉えた、この世界や人との対話の一瞬を切り取って表現するのに的確な表現力と語彙がほしい。

「喜び」や「哀しみ」というような言葉の枠にはまらない微妙な感覚を伝えたい。

私にとって、言葉は伝えたくて伝えたくて意図的にそして衝動的に表現する方法、
料理は、もっと奥から自分やその時の気分が滲み出てしまう無意識な表現方法。

どっちももっと引き出しがほしい。




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「What is IS」

Sat, 21/02/2015

『イスラム国とは何か』常岡浩介さん著

イスラム国やタリバンばかり注目されるが、シリアのアサド政権など中央政府と呼ばれる人たちの方が平和を壊していたりする。
たくさんの命を奪っていたりする。
中央政府だからなんとなく見逃されていたりするし、国際社会も波風を立てたくなかったりする。

みんな穏やかに日々を重ね幸せになりたいと思っているはずなのに、この世界に戦争がなかった時はない。
もはや世界はこういうものなのか、人間の性なのか、戦争がなくならないのはしょうがないのかもしれない、今に始まったことじゃないとなんとなく思ってしまった。それでいいはずはまったくないんだけれど。


常岡さん、先日うちのシェアハウスにいらしてお話してくださったのを仕事だなんだで聞き逃し残念に思っていたけれど、本があまりにわかりやすく臨場感があって、ますます残念に思った。打てば響くような、そしてジェンガの1番最初の引き抜く前のような方という印象。

『イスラム国とは何か』 常岡浩介著
http://amzn.to/1vHy7dh





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CM撮影の仕事

Mon, 09/02/2015

始発〜終電のない時間にタクシー帰りを連日、という日々だった先週。

久しぶりの撮影仕事で、この世界の1番先を走る大御所さんのアシスタントとしてありがたいことに縁あって呼んでいただきました。

ここのところ1人だったり同じくらいだったりの人たちと働くことが多かったので、プロの中のプロの方達のチームの職人技に、刺激を受けるという言葉では表しきらないくらいのモノをいただき、ここのところゆるゆるぬるま湯の中にいたなあと気付いたのでした。
こういう緊張感の中に1日20時間くらい身を置き続ける精神力や、あかぎれや湿疹の治らない手や重いものを持ちすぎて力の入らない腕、せかされたり怒られたり、そりゃあつらいんだけど、「最高の作品を作るべく、好きなことに全力で打ち込んでいるかっこいい人たち」の中に微力ながら入れたことが私は嬉しかったんだなあと思いました。



撮影現場に咲いていた梅。いつの間にか2月。




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